2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
フォト
無料ブログはココログ

« 星を観る | トップページ | 色々とダメだった件 »

2015年7月10日 (金)

『追試と結論』の検証

のりきゅう先生の2015/06/29の記事『追試と結論』で、NexGuideを使用してオートガイドする場合は、これまで示されていた
・GR, GD の値はキャリブレーション後の値の70~50%程度に設定
に対して、

--------------<引用 ココカラ>---------------------------------------

•NexGuideのGR,GD値はキャリブレーション値の50%までが通説だが、それ以下でも運用が十分可能。

•GR,GD値が小さいほどガイドに無駄な動きが加わらない。

•ガイドモニタを見ながら、(3)のグラフ~(4)のグラフに近い状態になるまで、GR,GD値を下げても大丈夫。

•GR,GD値を下げ過ぎるとガイド遅れが発生し、ガイドが破綻するので下げ過ぎはNG。

--------------<引用 ココマデ>---------------------------------------

である事が示された(グラフは原ページを参照の事)。

この記事は非常に興味深いものであったので、私も検証してみたくて、うずうずしてたのだけど、梅雨空に阻止されて、やっと検証できたので報告。

まず、私の機材(AdvancedVX, NexGuide, Main: BKP200/F800(200mm f/4ニュートン), GuideScope:60mm f/4アクロマート)だとどんな感じに写るのかだけど、

Dsc_0015_1068
M52 ノータッチ 90sec.  800->2600mm相当にトリミング

M52_
撮影範囲は、こんな感じなので、流れているのはDEC方向らしい(予想外...)

Dsc_0020_1069
オートガイドすると、この程度には落ち着いてくれる。ややRA方向に卵化しつつあるようだけど、90sec.でこのくらいなら我慢できる。

で、ここからが検証なのだけど、のりきゅう先生が提示した GR:22% GD:14% に近い値として、GR, GD とも20%にしてみたのが上の写真。写真は問題ないのだけど、この時の修正状況は、RA側に修正信号が連続して出っ放しの状態。

で、修正状況をモニタリングしながら、GR, GD の値を色々と調整してみたところ、驚くべき値で修正量が最小になった。

GR, GD とも、キャリブレーション後の値の10%程度!

R0015771
キャリブレーション直後

R0015776
最小時

もちろん、どの程度で修正量が最小化するかは、モニタリングしつつ、追い込む必要があるし、機材の組み合わせや極軸精度、赤道儀の重量バランスなど複数の要素で大きく変動すると思われるので、撮影都度追い込むしかないと思われる(ある程度の目安にはなるにせよ)。

追い込む時に面倒なのは、RA側の補正量を変更すると、その影響はRA側に留まらず、DEC側にも及ぶし、変更後数分は安定しないので、変更しては静観を繰り返す必要がある事。

実際問題として、一晩中グラフを眺めている訳にもいかないので、グラフの変化幅と撮影した画像の関係を感覚的に把握して妥協する必要がでる。要するに場数を踏むしかなさそう。

オートガイド・テストの定番、のりきゅう先生の好物、球状星団でもやってありますw

Dsc_0004_1072
キャリブレーション後:100%

Dsc_0005_1073
60%

Dsc_0006_1074
40%

Dsc_0007_1075
20%
なんか、100%以外はどれも似てる...
この後、いろいろやってみたら、20%どころか...
Dsc_0024_1071
今夜、もっとも驚くべき値だったのは、M31を90sec.撮影した、この写真で、修正量は初期値の5%!(800ピクセルを等倍切出)

NexGuideを使ったガイドは過保護にせず、最低限の補正だけにするのがいい結果が得られるのは間違いなさそうなので、のりきゅう先生の『追試と結論』は正しい。

文章では伝わるとは思えないので、動画で...

RA, DECとも、一方方向に連続して修正が入り続けているので、修正量を少なくし過ぎて修正が間に合っていない状態(のりきゅう先生の言う『ガイドが破綻した状態』)かもしれないが、トレンドはもっとも小さく収まっていて、撮影した写真も卵化していない。
この状態よりちょっとだけ修正量を増やして +/- 方向に均等に修正が入ってトレンドとしてはフラットな状態が理想なのだろうが、今回は追い込めなかった。
次回に期待。

この時のRA側の信号の出方で信号自身が小さくなるのを目指して調整してみよう...(動画の 1:50 以降みたいな感じで振り幅が小さくなるように)

p.s.
ジャック彗星(C/2015 F4)はアルタイル付近なので、非常に撮影しやすい場所まで移動してきてくれてたのだけど、残念ながらマンションの壁に阻まれてしまって撮影できず...

« 星を観る | トップページ | 色々とダメだった件 »

天体写真」カテゴリの記事

コメント

けむけむ殿。追試お疲れ様でした!
なかなか面白いでしょう?(^^)
追い込む場合はその時の状態に合わせるしかないので、まずはいい状態を知っておくのが大事かと思います。
1本目の動画ですが、RA側に小さい信号が出っ放しなのは、修正が間に合ってない状態だと思います。
こんなグラフの時は1段ずつ+していくといいかもです。
DEC側ですが、バックラッシュが少し残ってるようですね。+/-交互に出るトレンドが特徴です。

いい状態のグラフと言うのが、2本目の動画のRA側のような状態、けむけむさんビンゴです!
散発的に信号が現れ、山が低いグラフがブレが少ない状態です。

ギア詰めたようなので、次回のテストが楽しみですね(^^)v
早く晴れろー!

のりきゅう先生
1本目の動画がとてもキモチ悪いですよね... なんか赤道儀のクランプの締め方が緩かったんぢゃないか?と思ってます。
DEC側もギア調整したので、次に晴れたら、再確認してみたいです。

ただ、この記事を読み返してみると、とても変な事書いてて、ノータッチでDEC側にズレるってのが気になってます。
それって、極軸があってないからですよね... まぁ、あのアバウトな極軸望遠鏡なので、精度はう~んだと思いますが(先日の実測値で回転の中心が天の北極から15'ズレ http://lqz.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/_20150606-fcde.html )、極軸のズレが原因で、こんなに流れるんだろうか?(800mm 90sec.で)と思うわけです。
ノータッチでDEC側に信号が出るとは思いにくいので、赤道儀のクランプの締め付け具合で、バランスが悪いとジワジワ動いてこうなるんぢゃないか?と疑ってます。
クランプを交換してみようかな...

https://www.nbk1560.com/products/machine_element/clamplever/ ここに良さげな形状のがあるみたい... もちょっと締め付け安いのが欲しい...

AdvancedVXのクランプ、やっぱ怪しいと思われてる方がいらっしゃって、こちらの記事を参考にして調べてみます。
http://blogs.yahoo.co.jp/asakaze_hayabusa/12010434.html

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2082015/60682927

この記事へのトラックバック一覧です: 『追試と結論』の検証:

« 星を観る | トップページ | 色々とダメだった件 »