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2016年8月11日 (木)

ASI1600MC-Cool first impression

満を持して導入したASI1600MC-Coolをベランダでファーストライト。

20160810_015917
実はベランダではなくて階段の踊り場。ベランダは東側、こっちは西側。西側はコンビニとかマンションとか林立してるけど、それでも市街地の中心部方向になる東側より多少マシなので。

20160810_032029
こんな感じになるけど、盗撮とかしてる訳ぢゃありません。念のため。

20160810_231033
周辺はこんな感じ。こんな場所で天体なんか撮影しちゃいけない。

20160810_020438
撮影中の画像がコレなので、職質されても、まぁ、大丈夫だろう。さすがにマンションの敷地内で職質は無いんだけど、先日、上の階の人に目撃された。
けど、その人も天体撮影には憧れてる人で、逆にめちゃ興味持たれたけど、もう歳なので重たい機材は無理と諦めモード。

20160810_015933
鏡筒との接続はNikon D7000で使ってたTリングで接続しても、フォーカス位置はほぼ同じくらい。合焦するだろうか?って心配は杞憂に終わって良かった良かった。

2 in 1 PC、どっちかつーとタブレットに近い T100HA でUSB2.0からUSB-Hubを経由して、マウス、ASI1600MC-Cool、AdvancedVXコントロール用のRS-232C変換ケーブルを接続したけど、無問題で動作。T100HA自身とASI1600MC-Cool、AVX、M-GEN はセレストロンのPowerTank17(17Ah)から供給するので、一晩くらいなら余裕だろうと思ってる(T100HAはUSB給電で、それ以外はシガーライター給電)。

T100ha_19
ステラナビでM27を自動導入してみたけど、2スターアライメントだと導入精度は悪くて、どこにあるのか不明。
なので、まず、ベガを自動導入して、ファインダー覗きながらAVXのハンドコントローラで導入後、ステラナビと同期し、M27を導入したら、なんとか見つかった。
明るい星は見えるけど、暗い星は2ビニングした方が良く見えそうなので、カメラ側でソフトビニングしてみる。なので出力は、1744*1320 ピクセル。

T100ha_21
ピントはバーティノフマスク(実はキャレイマスク)を使って手動調整だけど、D7000より圧倒的に見やすくなった。この時はゲイン0で約1秒露出。1秒ごとにピントを確認するけど、これまでの撮影してはチェックして調整を繰り返すのに比べたら、圧倒的に楽。
SharpCapには、バーティノフマスクをサポートする機能があるみたいけど、普通のバーティノフとは光条の本数が違うので、多分使えないので、目視検査。このマスクは目視で十分分かりやすいと思う(上下の2本づつの光条の角度を合わせるように調整する)。

T100ha_20
撮影中にリアルタイムっぽく(実際には120秒間隔だけど)、M27が見えるなんて、ほぼ魔法の世界だ。
逆に撮影時に撮影結果が見えてしまうので、位置を調整したりして、導入時間がかかるようになるような気がする。

で、撮ってきた画像を処理してみる。

まずはダーク。0℃で120秒ダークの等倍切り出しがコレ。

Dark_120s_0crop
なにこれくろい。ちゃんと120秒露出したFitsを8枚合成したんだけど、カラフル点々が見当たらない。

Dark_120s_0_allcrop
あまりに黒いので、レベルを調整して、ノイズを強調してみたのが、コレ。全体的に均一なノイズはあるけど、目立ったスポットはない。

処理してると画像の左上に何かある。文字っぽい。良く見たら、タイムスタンプがイメージデータに入ってた... SharpCapのどっかにTimeStampってあったような気がするけど、きっとソレをOnにしてると、画像にタイムスタンプを付けて出力するんだろう。

CameraSettings.txt を見たら Timestamp Frames=On になってる。Camera Control Panel のImage ControlsのTimestamp FramesをOffにしたら画面表示から消えたので、これで良さそう。

これらの設定は Capture Profile で保存できて、Set Default しておくと、次回から初期値として採用される。けど、Output Format は記憶されない。設定値を無視してAutoになって、SER file(動画)が選択された状態になる。毎回、Autoを解除してfits file を選択しなきゃならないので、設定のIniFileを見てみたけど、ちゃんとOutput Format=Fits files (*.fits)が選択されてても無視される。

設定は名前を付けて保存できるけど、不要な設定を消すことができない。消すには、ユーザー\{ユーザ名}\AppData\Roming\RWG\SharpCap\CaptureProfilesフォルダに保存されている ' 設定名.ini' ファイルを削除すればいい。
http://www.sharpcap.co.uk/howto

1
撮影した Fitsファイルをステライメージにドラッグ&ドロップ。デジカメだと画像の取り込み処理をしてたけど、ASI1600MC-Coolだとイメージデータがパソコン上にあるので、撮影用PC(T100HA)から画像処理用PCにUSBメモリで取り込む事にした(NASを設置するとかっちょええ気がするけど、自宅にNASってのもアレだし、USBメモリでいいや)。

2
ダーク処理すると、冷却温度が 0.1 度と表示されてて、おおおう!と思う。

M27_asi1600
フラット補正せずに、とりあえずコンポジットしただけで、こうなった。外の風景をテスト撮影した時は木々が茶色っぽくて焦ったけど、天体を撮影する分には違和感のない色になって一安心。元画像を1744*1320ピクセルに落としているので、何を処理してもサクサク。

M27_asi1600fl
レベルとか調整して、フラットエイドで処理して誤魔化したけど、透明感があって、なかなかヨロシイ。山で撮ったっぽい感じになった。これ、ベランダで撮ったってのがビックリなんだけど。

M27_3
フラットを使って処理してみた。あれー、フラット使わなかった時の透明感が出てないな... レベル調整の微妙なところで差がついちゃったかな...
M27, GS200RC + 0.67Reducer(= 1200mm F6), ASI1600MC-Cool Binning=2, Gain=300,  Exposure=120s*16, Temperature=0.1

M27_asi1600_3
調子に乗って、派手派手盛り盛り... 過ぎたるは及ばざるが如しッ!...orz

M27_4s
これでどうかな?透明感を残すように処理してみた。

M27_5s
情け容赦なく秘術を駆使しまくってみた。

20160810_231033
もう一度書くけど周辺はこんな感じ。こんな場所でM27がココまで写るってどうよ?


次、画角の確認

D70_9993
同時に Nikon D7000 で撮影したM27付近(星の位置確認だけなので10秒露出)

Photo_2
派手派手盛り盛りと比較すると、こんな感じ。APS-Cとマイクロフォーサーズの画角の差と思って良さそう。


撮影時の CameraSetteings.txt

[ZWO ASI1600MC-Cool]
Debayer Preview=Force GRBG
Pan=292
Tilt=220
Output Format=Fits files (*.fits)
Binning=2
Capture Area=3492x2640
Colour Space=RAW16
Hardware Binning=Off
High Speed Mode=On
Turbo USB=80(Auto)
Flip=None
Frame Rate Limit=Maximum
Gain=300
Exposure=120
Timestamp Frames=On
White Bal (B)=99
White Bal (R)=50
Brightness=122
Gamma=50
Temperature=0.1
Cooler Power=18
Target Temperature=0
Cooler=On
Auto Exp Max Gain=300
Auto Exp Max Exp=30
Auto Exp Max Brightness=100
Mono Bin=Off
Subtract Dark=None
Display Brightness=1
Display Contrast=1
Display Gamma=1


撮影結果の格納フォルダが、こんな感じ。

Photo_3
撮影日別にフォルダが作成され、その中にSharpCapのObjectNameで指定したサブフォルダができるので、何をいつ撮ったか分かりやすい。

2_2
ObjectName Folder の中には、キャプチャを開始した時刻別にサブフォルダが生成される。M27は最初間違えて10回撮影指示して、その後6回指定したので、こうなった。

3
時刻フォルダの中に、撮影時のデータが格納される CameraSettings.txt と ObjectName_seq.fits が作成されるので、これらをステライメージにドラッグ&ドロップして処理すればいい。

M57
M57, GS200RC + 0.75Reducer(= 1200mm F6), ASI1600MC-Cool Binning=2, Gain=300,  Exposure=120s*16, Temperature=0.1

Ngc6826
NGC6826, GS200RC + 0.75Reducer(= 1200mm F6), ASI1600MC-Cool Binning=2, Gain=300,  Exposure=15s*16, Temperature=0.1
NGC6826 ってのが近くにあったので撮影してみたけど、中心部が明るくて15秒でないと白トビ。ググったら周辺に淡い部分があって、M57くらいの大きさらしいけど、そこは無理。

Ngc6826_2
120秒で淡い部分が炙り出せるか?と思ったけど、全然無理。山だったら写るかな?にしても、中心部との輝度差が激しすぎるので処理難しそうだから、こいつの事はもう忘れよう (^o^;

M56
M56, GS200RC + 0.67Reducer(= 1200mm F6), ASI1600MC-Cool Binning=2, Gain=300,  Exposure=120s*3, Temperature=0.1
近くに球状星団があったので、一部球状星団マニアの方向けに撮影しようとしたけど、雲に邪魔されて撃沈。3枚撮影したところで、もう無理です宣言して、ファーストライトは終了。

20160810_045522
撤収時に機材をアルミトランクに突っ込んだら、ぴったし収納された。けど、ケーブル類がいろいろあるので、タグを付けたり、袋に入れたりして整理整頓したい。血液型A型なので。


【今日のまとめ】
明るい星雲は市街地でも、山に行ったっぽく写る。けど、暗いのは炙っても無理(まぁ、そうでしょうね)。

SharpCapの操作は慣れが必要。詳しく解説してあるテキストは発見できていない。

タブレットみたいな、なんちゃってパソコンでもASI1600MC-COOLの運用は十分可能。

気温から30℃くらい下げるのは、数分なので、冷えるのを待つ感覚はない。カメラの後ろから熱風(?)でも出るのか?と思ったけど、そこまでの熱量ではないみたい。

ASI1600MC-COOLは軽量小型で、(一眼レフの)デジカメより手軽な感じ。フランジバックが短いので、アダプタ類を付けても、デジカメの時と同じ感覚で合焦した。

SharpCapでBinning=2, Gain=300, Exposure=30 くらいにすると、かなり暗い星も見えてくるので、導入位置の確認は可能。

SharpCapのパラメタは試行錯誤が必要。ファーストライトでも手ぶらで帰る事は無さそうだけど、色々謎が湧いてくる(まぁ、想定通り)。

ASI1600MC-COOLはUSB2.0で使っても無問題。

風景を撮影すると変な色になったりしたけど、天体は大丈夫っぽい。ただ、ベイヤーRGB変換で、合ってない組み合わせを指定すると、ビックリ色彩になる。風景を撮影してみて、ステライメージでベイヤー・RGB変換する時、ホワイトバランスとガンマ調整で対応できた。

ケーブル類は凄い事になるけど、まとめてしまうと逆に柔軟性が失われそうなので、まったく違う方向を導入する時はケーブルに注意しなきゃ。

Binning=2を指定すると、明るく写るし、画像処理も速いけど、1744*1320ピクセルになってしまうので、ザラっと感は生じる。ここも試行錯誤で要確認。ただ、彗星撮影には、これが運用・同定しやすいような気がする。
綺麗な作品に仕上げるのだッって人は、Binning=1 とかでやるといいかも知れないけど、ASI1600MC-COOLの用途としては、短時間で高感度な写真をバンバン撮影するのが向いてるような気もする。なので、彗星撮影用としては、バッチシ。

このあと、光害カットフィルタを付けてなかった事に気が付いた。えー...

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コメント

ウヒャー!超本格的な装備になりましたねー!
これはどこへ行って機材を出しても気が引けてしまうことはないっすね、羨ましい。

未知の世界なので書かれていることの大半が理解を超えていますが、いずれ冷却モノを扱うようになれば通る道・・・参考にさせていただきます(^^;

ところで、M27の横にうっすら写る黒い輪っかの影は何でしょう?
全てに写っているわけじゃないみたいですが、写っちゃいけないあちらの世界の物体も冷却すると写っちゃうとか(((;゚ρ゚)))アワワワワ

おっさんの常道として、「道具から入る!」ってのがあるようです。そーゆーヤツが会社にウジャウジャいます。ので、ちょっとマネしてみました (^o^)/

M27の横にうっすら写る黒い輪っかの影?... あ、気がついちゃいました?気がついちゃいけないモノだったんですが...
【ヒント】は、文中に埋め込まれていたのだよ、コナン君
フラット補正せずに、とりあえずコンポジット...
フラットを使って処理してみた...

私には、すっげー見慣れた輪っかです (^o^;

ケムケムさん、良い道具を手に入れましたね。天体専用カメラだけあって使い勝手も映り具合も良いですね。欲しいですが全く余裕が無いのでケムケムさんの作品を眺めて我慢します。

さすがに専用機で、デジカメ使って撮影するのに比べて圧倒的な性能・操作性を実感しました。
頑張ってヘソクリ溜めてくださいね (^o^)
まだ、彗星や銀河、散光星雲などは確認してないので、晴れたら試写してみたいのですが、どうもモヤモヤです。

きゃー!
やっぱり、先を越されちゃいました!
なにはともあれ、ASI1600MC-COOLのファーストライト、おめでとうございます。
やっぱり、凄いですよね? このカメラ。 これから流行りそうな予感。

さて、ようやく休日が取れて先ほど実家に帰省しました。
現在、けむけむさんから一足おくれて、ファーストライト中。
色々トラブルありましたが、今、ついにM27をプレビュー画面中心に捕らえました!
得意の(手抜き)短時間露光・大量コンポジット、行ってみます♪

はッ!すべて師匠のご指導のお蔭でありますッ!
ASI1600MC-Coolの魁となるべく精進しますので、今後もご指導の程、よろしくお願いいたしますッ!

ってな感じでヨロシクお願いします。
帰省ですか?ブリっとM27合成しちゃってください (^o^)/

うええ~! 何ですかこれは!!!
しばらく伺ってないうちに偉いことになってますね。

これが財力のあるおっさんと、ない自分の違いか...。

ぐえっへっへぇ
財力は無くなりましたが、コレはいいっすよ。オススメします。

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