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2017年2月 4日 (土)

APT(Astro Photography Tool ) とCdC(Cartes du Ciel)の連携

APT(Astro Photography Tool ) とCdC(Cartes du Ciel)を連携させると、撮影した画像から撮影位置を解析し、星図上に画角を表示することができます。
これは、APTを使用する場合に、ディザリングなどの機能と並んで非常に大きな効果があります。

APT と CdC の連携が出来たようなので、連携のセットアップと操作手順を(分かる範囲で)記録しておきます。誤解や不要な操作などもあると思うので、コメントやメールでご指摘お願いします。

■セットアップ

APT と CdC は、ASCOMで望遠鏡に接続される必要があります。

APT から CdC を選択します(IP アドレスとポート番号の指定)

Apt3

APTのTOOLsタブで'APT Settings' をクリック → Settings ダイアログが開くので、Planetarium タブで、Cartes du Ciel を選択して、IPアドレスとポート番号(127.0.0.1 と 0 )を設定します。

Cdc3

CdC は、設定の基本から、サーバー・タブを選んで、IPアドレスとポート番号をAPTと合わせます。

(たぶん)これだけで、APTとCdCは連携するように設定されます。

しかし、このままでは、連携しているかどうか分からないので、CdCで撮影される範囲(望遠鏡の位置)を表示するようにします。

Cdc4

設定から、画面表示を選択して、アイピース視野とCCD画角を指定します。使用する機器により指定する値は変動しますが、ここでは、ASI1600MC-Coolの場合を示しています。

Cdc8

画角を設定する際は、CCD画角ダイアログの'Compute'ボタンで表示範囲ダイアログを開き、 Telescope Focal Length に望遠鏡の焦点距離(mm) と、Pixel Size(mu), Pixel Count  を入力して、Computeボタンをクリックします。
計算結果は、CCD画角の幅と高さに反映されます。
説明の部分をクリックすると入力でき、星図上に表示されます。異なる焦点距離を表示したい場合は、それぞれ登録すると画角が多重で表示れます。

Cdc5

CdCのカーソル位置が赤く表示されます。カーソルは画角を表し、その中にある楕円は、撮影対象天体のおおよその大きさです。撮影された画像が、どのような感じになるのかが把握できます。

Cdc7

マルカリアン・チェーンを表示すると星雲の配置がわかります。

次に連携を確認するために、APTで撮影した位置(RA, DEC)を解析します。

Apt1

夜、撮影地で、この確認をするのは大変なので、いつでも出来る方法は、APTで以前撮影した写真を呼び出すことです。

撮影した記録は、apt_thumbs フォルダに pngで格納されていますが、同じ鏡筒(焦点距離)・同じカメラであれば、以前撮影したものや(多少)画像処理したJpegなどでも大丈夫なようです。

ここで、焦点距離とCCDのサイズが必要になりますが、Toolsタブで設定できます。

Apt6

1600は、望遠鏡の焦点距離です。CCDの値は、ASI1600MC-Coolの場合です。

Apt1_2

設定後、画像をImgタブから選択して表示し、Gearタブの 'Point Craft' をクリックすると、Point Craftダイアログが開きます。

ここで、'Solve'すると画像の位置を解析しますが、大きくズレた場所だと解析できないので(BlindでASPSを起動すれば、どこでも探してくれそうですが、データが大きくなるので使っていません)、あらかじめ、望遠鏡を写真の天体の位置に合わせておいて、 ' << Scope Pos' するか、'Objects'で天体を指定(もしくは登録)して、Approx.RA, Approx.DEC を指定して 'Solve' する必要があります。

Apt2

'Solve'を実行すると、PlateSolve2が起動して画像を解析します。実際には、APTの裏側に隠れて処理するので、アイコンしか見えません。Alt+Tabで切り替えれば、解析中の状況が見えます。

Cdc

解析後、'Show'で CdC に解析した位置が白で表示されます。CdCカーソル位置と一致すると、白カーソルと赤カーソルが重なります。

Cdc2

望遠鏡を移動させると、赤カーソルが移動します。

■操作手順

CdCで対象天体を検索し、望遠鏡メニューから導入します。

導入後、APTで撮影して Point Craft で '<<Scope Pos' した後、Solve すると、撮影された実際の場所がわかります。
Syncすると、 CdCのカーソル位置が対象から移動するので、再度導入すれば、ほぼ視野の中央に入ります(多分)。

Cdc6

※CdC は非力なパソコンでは非常に重いようなのですが、星図の Star Filter と Deep Sky Filter で「減らす」を選択すると多少軽くなります。
何度か繰り返して減らす、減らす、減らす...すると多少軽くなるようです。


APT と CdC が連携することで、撮影しようとした場所と、実際に撮影した場所のズレが確認できるようになりましたが、ステラナビゲータでも似たようなことは出来ます。

ただ、ステラナビゲータは星図側の画角だけで、実際に撮影された範囲は分かりません。Syncすることで、撮影位置に星図を同期させる事はできるので、差分を再導入すれば、導入誤差は少なくなると思います。

星見屋さんから、APT と CdC を組み合わせた場合のメリットをご教示いただいているので、列挙します。

・撮影するCCDの画角がCdC上に表示される。

・複数の対象をバランスよく撮影したい場合、CdCで撮影したいポイントを指定して導入できる。

・画角内に撮影対象のサイズが図示される(こんな感じの写真になりますよ的な表示)

これらの機能に魅力を感じる場合は、 APT と CdC で運用するのが良いと思います。CdC とステラナビゲータは操作性がかなり異なるため(ステラナビゲータに慣れている事もあって)ステラナビゲータの方が操作性が良いと思われる場合は APT + ステラナビゲータの運用もアリだと思います(APT+CdCより機能は劣っても操作性を優先させたい場合)。

私は、極軸合わせ(極軸望遠鏡で十分と思っていますが)と、AdvancedVXの最初のアライメントは、SharpCapのモノクロ出力で行う予定です。Gain=600で露出時間 500mSec.程度に設定し応答性能を優先しようと思います。
アライメント時も撮影位置解析を行えば、ファインダーを使わずに行う事も可能と思われます。ファインダーと主鏡筒の調整が面倒であったり、ファインダーで星を見ると無理な体勢を強いられるような場合には有効と思います。
ただ、星図上の位置と実際の位置の差が大きい場合は、解析に長時間を要します。

ピント合わせは、最初だけ、SharpCapのモノクロでROIして、応答性能優先で合わせておいて、実際に撮影する時は、直接対象を導入せず、近くの明るい星を導入して APTでピントを確認することを想定しています。
これまでも AdvancedVXの正確なGOTOで運用していて、この方法に慣れているためなので、APTで最初からピント合わせしても良いと思います。
1秒間隔の描画ですが、バーティノフ・マスクを使ったピント合わせは、かなり使いやすいです。
ピントを合わせた後、バーティノフ・マスクの外し忘れを防止するメッセージも表示されます。

APTの留意点として、カメラのゲインが分かりにくい点が、あげられます。
位置確認のために、Gain=600にしておいて、撮影時にGain=300 に戻すつもりで忘れて撮影してしまう場合があります。
どこかに表示されていて見逃しただけかも知れませんが、ASCOMでカメラを接続しているために、こうなっているのかも知れません。

SharpCapもFitsで撮影するつもりが、間違えてSERになってしまっていた事がありましたが、同じようにGainを間違えて撮影してしまったことがありました。
1枚撮影が終わるまで待ってから確認すれば防げますが、F8でLPS-V4だと10分かかるので手抜きして失敗しました。

APTは機能が多いため、画面上にボタン類がたくさん配置されています。慣れるまでは、自分用の操作手順書(操作用メモ)を準備するのも有効と思います。
いきなり撮影地で操作しようと思っても、何をどうすればいいか戸惑う可能性が高いので、ある程度、事前に操作して、撮影に向かうのが良いと感じました。

どこかで現代文の先生とかに見られてるとアレなので、正しい(ツモリ)の日本語にしました。でも、睡眠不足で朦朧モードなので、あちこちアレでも勘弁してください。なんつって(古ッ。こんな長文をこのボケのために書いたのか?俺...)

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コメント

わっ!
早速、暖かい部屋にAVX持ち込んで、、、、。
ありがとうございます。

暖かい部屋に、AdvancedVX, ASI1600MC-Cool, m-gen を持ってきて、全部接続して、ゴソゴソすると全部使えるようになると思いますヨ (^o^)

>設定から、画面表示を選択して、アイピース視野とCCD画角を指定します。使用する機器により指定する値は変動しますが、ここでは、ASI1600MC-Coolの場合を示しています。

ここで、難儀中。幅38.01と高さ28.74って、この数値は、どこから持ってきた値なんですか。?

CdC の
[設定]-[画面表示]で、CCD画角を選択した後、n=3 の行を選択、ウィンドウ右上の 'Compute'をクリックすると
表示範囲ダイアログが開きます。
ここで、 Telescope Focal Length に望遠鏡の焦点距離(mm) と、Pixel Size 3.8 x 3.8 mu, Pixel Count 4656 x 3520 を入力して、Compute すると、 38.01 x 28.74 が得られます。
望遠鏡の焦点距離が異なるものがある場合、4行目、 5行目に指定すると、画角が入れ子で描かれます。

CCD だけを設定しても画角が描かれないようなので、アイピースも一つ設定したら、描かれたと思います。

ありがとうございます。
何時も、スミマセンね。ありがたいコメント頂きっぱなしです。(汗)
これで、先にすすめます。

解決できました?
質問頂いた事項は記事が不適切な部分と思いますので、補足しておきます。
なので、ぶりぶり質問頂けると助かります。

しょーもない質問には、「知らんがな」で返しますので、遠慮なく放り込んでください。
あ、本当に知らない時も、「知らんがな」で返しそうです... (^o^;

あれ~、アイピース視野消しても画角表示されるなぁ... おっかすいなぁ~

お陰様で、一応、一通り悪戯してみました。

先日撮った画像が、縮小画像は要らないと思い消してしまいました。
一応、できそうな感だけですが、今夜、これに慣れることを目的にAPT習熟したいと思います。(風邪の微熱が、、、、)(汗)

おおお、これは保存版的な! ありがとうございます! まだ復帰できませんが、復帰後すぐにやりたいです。ブックマークしてきます!

To オヤジさん

> 先日撮った画像が、縮小画像は要らないと思い消してしまいました。
要らないです。

撮影に使う鏡筒で、SharpCapで撮ったFitsとかあれば、Jpeg化して、
長い方を800ピクセルくらいに加工すればそれでOkですし、何もねーだよ...って場合は、
http://lqz.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2017/02/02/ngc2403_800.jpg
でもダウンロードしてAPTから参照しやすいフォルダに置いてやればOkです。

To にゃあさん

 復帰後、確認して、嘘・誤謬などあれば、お知らせください。

>撮影に使う鏡筒で、SharpCapで撮ったFitsとかあれば、Jpeg化して
これで、練習すれば良かったです。

多分、今夜は余り習熟は進まないかもです。
風邪で売薬飲んだら、こんな時間から睡魔が、GPVも雲の出る予報に変わってきました。(汗)

風邪引いちゃたら、薬飲んであったかくして寝るに限ります。
こっちはそろそろ雨なので、数日はダメですね。で、満月なので、再来週末くらいにならないと実践できないでしょうから、ゆっくりでいいのでは?
あ、月が大きくて、撮影に不向きな時こそ、導入とかピント合わせとか、いろいろ練習できますね (^o^)
庭にピラーっていいなぁ...

PlateSolve2は、インストールするんですか。
ここで、止まって(オヤジの指が)しまいました。(笑)

Point Craft 辺りで、座礁しました。
天気も2時間持たなかったので、今夜は閉店します。
結構、面倒と言うか、一度セットしたら二度目からは手数は減りますか。
こんなに込み入ってると、遠征で、悪戦苦闘で朝になる、ありそうな。(笑)
そんな訳で、ニワトリは後3回は最低やらないと、導入補正までは行きません。
お世話様です。

すんません、リウマチ出ちゃって左肩が50肩的に痛いので寝てました (-_-; タブン、1~2日で良くなるんですが...

で、PlateSolve2 はインストールされたようで (^o^)

Point Craft  あたりが一番面倒くさいです。
動作確認できてしまえば、実際の操作は、そんなでもないです。
私の場合は、天体の導入~撮影までは

1. 星図ソフトで対象天体を指定して、導入
2. 撮影場所確認のため試写。10秒くらいでShoot ---> 対象が見えたら 7. へ
3. Scope Pos
4. Solve
5. Sync
6. 星図ソフトに戻って、再度導入 ---> 2. へ戻る
7. Shot で写った対象天体と周囲の明るい星の位置関係を確認
8. 1秒露出くらいで、Live View しながら、N, E, W, S で望遠鏡を制御して対象を好きな位置(普通中央)へ移動
9. Gain や露出時間、枚数を確認して、Start

って手順です。

>アイピースも一つ設定したら、描かれたと思います。
これは、使わないから、設定しませんでした。
CCDの方は、記入してもしても、消えてしまって、あれ!でした。
また、晴れたらやります。ありがとうございました。

オヤジが、あれこれお聞きするからリウマチが出てしまったんですね。
お大事にしてください。
少なくとも、動作がキビキビしてるので、後戻りは出来ないです。
手順、そうですね。
撮った画像が見えるのも、美味しいですね。

リウマチは雨のせいではないか?と思います。

で、CCD画角ですが、アイピースを設定しないと消えてしまっていたんですが、さっき確認したら、一度出てしまうと、アイピースを消しても出るようで、謎です。この確認はCdCだけでできます。
値を設定した後、更新ボタンをクリックしてから、Okされてますよね?
CCD画角の設定はたしかに、素直には行かなかったと思います。

ぐはー。
素晴らしい!
これ見れば、APTバッチリじゃないですか。
いやー、インストールしたまま寝かしておいたAPTが腐らずに済みそうです(笑)

えーと、あんまりきれいな日本語で書かれると、逆にプレッシャーが。

>値を設定した後、更新ボタンをクリックしてから、Okされてますよね?
OKだけの時、更新だけの時、OKと更新の時も、設定が消える時有りますね。
御陰で、値を覚えてしまいました。
アイピースの値、いい加減な値を入れて見ます。
ありがとうございます。

To あぷらなーとさん

 お陰様で、APTをそこそこ使えるようになりました。
先月までとは、撮影環境がガラリと変わりました。これ、すごいです。
APTだとフィルタホイール制御とかも出来るし、出力されるファイル名もフィルターワークを想定してるし、ちょっと惑わされてますが、ベランダは撮影できる範囲が狭いので誘惑に打ち勝ててます (^o^;

To オヤジさん

 やっぱり怪しいですよね... 画角の設定、おっしゃる通り、どうやっても表示されない時は表示されず、アイピースを設定したら表示されました。
 その後、アイピースを消しても表示されたままです。両方設定すると表示されるかどうか確認お願いします。

はじめまして Tezと申します。星見屋さんとAPTの日本語化やってます
自分はブログやってないので、みなさんに使い方説明できませんが、
このような細かい説明ありがとうございます。
ユーザーも増えてきているようで、日本語化した甲斐がありました(ToolTipだけですけどね)

さて、PointCraftですが、Aimモードは試してみたでしょうか?
解析後、中心にしたいところをクリックすると、そこを中央に持ってきてくれます
試写を繰り返す回数も減るのでは?と思います。

自分はAPTとPHDを2つ立ち上げ、1台のPCで2台体制で撮影してます
(APT、PHDは複数起動が可能です)
Corei5のPCで何の問題もなく運用できています。

これからも詳しい説明を期待します
日本語ツールチップでおかしいところ合ったら指摘お願いします

はじめまして!Tezさん

 日本語化、お世話になっております。APTは素晴らしい機能がたくさんあるので、今後も使い方などを記事にしようと思っています。
 Aimモードは知りませんでした。試写した後、対象をクリックすれば、それを中心に持ってきてくれるのであれば、非常に便利な機能ですね!
 ぜひ試してみたいと思います(この機能を知らなかったので試写・移動を数回繰り返してました)
今後とも、よろしくお願いします。

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